Q.快適な住宅はどんな住宅?
A.澄んだ空気に満たされ、寒くも暑くもなく…
 「快適性」。住宅に限らず頻繁に使われている言葉ですが、実は日本では意外なほど具体性をもって議論されていません。
 快適とは、一般的に「程良い温度に保たれ、熱や空気の動きを感じず新鮮な空気に包まれている」といわれています。当然、精神的な面で左右されることや個人的な差異は別です。
 温度の高い低いや個人差での違いはありますが、人は普通1秒間に15cm以上の空気の流れを室内を感じると不快に思うそうです。温度差によって空気の流れが生じますから、動かさないようにするには、熱が逃げないように高断熱・高気密にすることが必要になります。
 もう一つの熱源となるのは輻射熱(ふくしゃねつ)です。真夏に焼けたアスファルトの暑さを感じたことはありませんか?それが輻射熱です。放射熱とも遠赤外線とも呼びますがみな同じ意味と考えて下さい。物体それぞれが持っている固有の温度を放射します。身体は空気との接触による熱を感じていると同時に、この周りの物体から放射される輻射熱の両方の影響を受けて温度を感じます。しかもこの輻射熱は身体の芯の方へ早く働く特徴があります。芯まで冷えた身体は暖房機を強くしても中々温まりません。快適な住宅と呼ぶには、輻射熱効果が得られる住宅を作る必要があります。
 輻射熱効果を得るには、周りの物体の温度が快適に保たれれば良いのですが、そのためには、熱が外部に逃げにくくする必要がありますので、建物の断熱性を上げ、性能の高い窓を採用し現場でしっかり機密性も高める、つまり高断熱・高気密が、快適な住宅の大事なポイントになっているのです。

Q.快適な温度は何度くらい?

A.省エネ温度と呼ばれる温度です。
 冬18℃・夏28℃といわれている省エネ温度をご存知ですか?
 それでは冬は寒いし、夏は暑いのでは?と疑問に思うはず。
  一般的に快適な温度というと、冬は18〜20℃、夏は27〜28℃と言われています。しかし、壁や窓や建物自身の隙間から熱が逃げやすい性能の低い家では、温度を冬はより高く夏はより低くしないととても過ごせません。そのため、空調を強くすれば、発せられる熱が大きくなり省エネルギーや低ランニングコストにならないばかりでなく、人は熱や空気(送風や対流)の動きを感じて、不快になります。
 よく女性が冷え性だから冷房の中での仕事や生活は嫌だというのは、体質や冷房機のせいだけではなく、住宅の性能が悪いからだということは意外と理解されていません。
 快適な温度・快適な家にするには立派な空調機を入れる前に、しっかりとした断熱気密の高い家を建てましょう。期待以上の省エネと様々なおまけもついてきます。元々、省エネのために断熱気密を追求した結果、他の性能も高まった「高性能住宅」が誕生したのですから。
 しかしどんな高性能な家に住んでも、人は家で24時間過ごすのでなく仕事・学校・買い物に外へ出て行きます。したがって、もし24時間365日家を空調するとすれば、快適に生活するには年中恒温でなく段階的に相対的に変化させていく必要があります。
 真冬の一番寒い時期の18〜20℃から真夏の一番暑い時期の27〜28℃に向かってひと月に1〜2度づつ設定温度を上げてゆく感じでしょう。秋はその逆です。省エネ温度だからといっていつも同じ温度にしてはいけません。
 家は皆さんの健康や生活に大きく関与していますし、その性能を生かすために住む側も正しい知識と実践が必要です。

Q.輻射熱効果って?
A.身体の芯から快適にする効果です。
 空気を動かさないで熱を伝える輻射熱効果について、もう少し説明しましょう。物体はそれ自身の持っている熱を一種の電磁波として放射しているのですが、それを利用した身近な例は、電子レンジです。
 電子レンジは高周波の電磁波によって加熱しますが、電子レンジでの解凍や調理時に、機内に入れられた物の多くは中心から温められているのをご存知ですか?四角のものや密度変化のあるものは必ずしも中心からではないそうですが、人も多くの自然のものと同じく丸みを帯びた物体ですので、同様に周りの物体から放射される熱は身体の芯から効いてきます。この熱は輻射熱と呼ばれ、どんな物も多かれ少なかれ放射しています。
 夏の炎天下に焼かれたアスファルトは木陰にいてもその照り返しという表現で暑さの例え話になりますが、これはアスファルトが放射している熱を温かい輻射熱効果で身体の芯を温めに来る迷惑なものです。 でも、そんな輻射熱となる熱源が冬場にあれば、周りの空気があまり暖かくなくとも身体が温まりそうな気がしませんか?
 逆に表面温度の低い窓ガラスや外に面する壁の室内側からは、冷たい輻射熱を放射しますので、そんな部屋にいると身体が芯から冷えて、いくら暖房しても顔が火照るばかりで少しも快適でありません。
 そればかりか、不用意に寒いところに出ると冷気が懐に差し込み、悪寒が走るなどの経験は、多くの人にあるでしょう。
 現在、こういう問題は寒冷地以上に温暖な地域での真冬や真夏の問題としてクローズアップされていますが、この問題を解消し、省エネ温度で四季を通じて快適に過ごすためには、まず断熱気密をしっかりさせることが原点となるのです。

Q.シックハウスの原因は?
A.問題は家ではなく、生活用品です。
 平成15年7月1日からシックハウス対策法と呼ばれる法律が国土交通省によって施行されました。住宅にも利用されている建材に含まれるホルムアルデヒドや一部の科学物質を起因とする慢性疾患のいくつかが、シックハウス症候群と呼ばれる社会問題を引き起こし、対策として適用される事になったのです。
 海外の優良な建材を用いている住宅には、適用の手順や内容がほとんど非関税障壁となってしまったあまり喜べない法律ですが、その精神を否定するものではありませんし、メセナ住宅販売はそれ以上の対策施策を持って健康な家を提供しています。
  しかし、本当の本音で皆さんに警告を発するとすると、問題は家でなく、家具・カーペット・カーテンをはじめとする後入れの生活用品が危ない!
  全ての用品やメーカーの物がだめという意味で無いので、この問題は難しさがありますが、近い将来社会問題になると思われます。家を新築するときだけでなくこれらの製品が発する有害物質については、その表記の有無やメーカーの企業ポリシーなどをしっかり確認する癖をつけて購入されることをお奨めします。家が最初に対象となったのは、規制しやすいこと、一部の建材や業者に問題があったことなどです。同時に、国も様々な観点から奨励している高性能住宅を推進すると、この問題が顕在化してくることが確実なため、規制の網がかかりました。
  住文化の発信をしている欧米では規制の仕方が違いますが、10〜15年程前からすでに対策をとっており、その精神を大事にするだけでなく現場での測定なども実施し具体的な確認も当初から行っています。
 国民病となってしまった花粉症に続いて化学物質過敏症が第二の国民病にならなければ良いのですが!

Q.温暖地型高性能住宅は?
A.家を魔法瓶と同じ原理にします。
 真夏に冷えた水をコップに注ぐと、コップの外側に水滴がびっしりとつきます。結露を説明するときの典型的な現象ですが、温かい状態の中に冷えたものを置くとこのような現象を起こします。では冷たい場所にお湯を入れたコップはどうなりますか?なにも問題はおきませんとか、温暖地には高断熱・高気密住宅は合わないとか、高温多湿の南の地域には無理だとおっしゃる方が少なくありません。本当にそうでしょうか?
 コップの中に入れる水の代わりに空気を入れて考えてみましょう。湿度の高い暖かい場所に冷たい空気の入ったコップをおくと熱伝導で冷熱が逃げコップの外側が結露します。反対に湿気を持った暖かな空気を入れて寒い場所におくと、熱伝導で温熱が逃げコップは内側が結露します。つまり、冷熱か温熱かそして外側か内側かの違いはあっても起きる現象は同じなのです。
 もう一つ明確にしておくと、温暖な地域の住宅の性能はこのコップの性能すら出ていないのです。コップの格好をした網目状のザルのような入れ物、つまりどんなに暖かい空気や冷たい空気を入れても連続的にもれてしまい、そこで住むためには連続的に熱源を補給する必要があります。その結果、その熱を運ぶ空気の流れを肌で不快と感じ、冬には顔がほてり足元がいつも寒々しい現象の中で暮らし夏はその逆を強いられます。
 「コップに水を」の例は気密化した状態と一緒です。ではそのコップに丁寧に断熱材を巻いてみましょう。熱はもれないし、結露もしない。では、家の窓やドアの代わりにコップの口をふたで覆ってみましょう。あっという間に魔法瓶の出来上がりです。家の場合は、ふたに当たるものは断熱性や機密性の高いものが望まれます。

Q.過乾燥・多湿対策は?
A.管理しやすくなります。
 よく高断熱・高気密住宅の話の中で、換気システムがあたかも湿度調節装置のように誤解されます。換気システムの使命は「必要にして最小の量の換気を連続的に行う」ことであり、後は機器の特長によって家の中で発生する汚れた湿気の排出機能が高いか低いかの問題くらいです。
 冬場は外の新鮮空気の持っている水分が極端に少なくなりますので過乾燥になりがちです。あまりにも、乾燥しすぎる場合は、住宅の気密が低く自然換気量が過大になっているケースもありますが、住宅の大きさと家族構成によってはしっかりとした高性能住宅でも乾燥気味になります。もし逆に、冬場に多湿であれば、高性能住宅では何か調整が思わしくない可能性もありますので建てた工務店などに相談しましょう。なお、乾燥気味の場合は、湿気の放出源を増やすようにしましょう。水を多く与える必要のある観葉植物などは典型的な良質の湿気の補給源です。昔は、高気密住宅は絶対洗濯物を干してはいけないという誤った情報が流れていましたが、しっかりした高性能住宅であれば洗面所でもお風呂場でもお好きなところに干していただいて構いません。
 一方、夏場に特に梅雨の時期は外も多湿、中にも湿気の発生源が多数と言った状態ですので、この段階では、エアコンの除湿機能をいかすのがベストです。
 ポイントは、夏でも冬でも共有スペースはオープンに利用し、可能な限り空調が行き渡るようにした方が湿気の管理は明らかにしやすくなります。このとき、個別の部屋のドアもプライバシーを侵害しない範囲で開放しましょう。
  また、換気システムに調湿機能があるかのように説明している機器があれば必ず疑問を持ちましょう。その場合、大半のケースで全熱型の熱交換型換気システムを利用していますが、湿気を通す透湿性熱交換器は、室内で発生した汚れた湿気と臭いを家に循環させてしまいます。また、わずかでも手入れを怠れば、効率が劇的に落ちるだけでなく、室内環境の最大の汚染源になってしまうからです。

Q.子供のアトピーは治りますか?
A.改善のための最良の住環境を提供します。
 解明されているアレルギー反応だけでなく、原因がいまだわからない症例が多くあるのがアトピー性皮膚炎と呼ばれる病気です。特定の食べ物以外でも、ダニ・カビ・花粉や何かの化学物質が乾燥肌と結びついて症例を複雑にしているとのことです。家そのものは、アトピーを治療する機能はもちろんありませんが、きちっと作った高性能住宅の以下の特徴をご覧下さい。
 24時間換気システムと空調のおかげでいつの間にかあまり窓を開けなくなります。すると、外部から入ってくるほこり、花粉、胞子などが極めて少なくなります。家の中で発生する二酸化炭素、化学物質、皮膚細片、食物細片、ダニの排泄物、カビ胞子等は家の中に不要な湿気(結露のような)溜まりがないので微粒子の状態のまま換気システムによって排出されます。
 もし室内に付け入るすきとなる湿気があればホコリたちは湿気に吸着し、カビや微生物の温床に育っていきます。そしてその温床が新たな汚染源に育っていきます。
 さわやかな空気と快適な温度は肌への刺激が少なく、炎症を起こしたり痒みを誘発したりすることを防ぎます。後は、最小限のスキンケアと食生活の注意だけかな?
 一つ忘れていました。外から帰ってきた時、家に入る前に身体中からホコリを落とす癖をつけましょう。花粉の時期などは効果覿面(てきめん)です。

Q.きれいな空気に満たされる?
A.おおいに満たされます。
 どんなに断熱気密をあげ、冷暖房しても快適・健康的に暮らすための新鮮空気の確保は別物です。
 換気には温度差や風圧によって家の隙間から換気してしまう自然換気と機械を使って空気を入れ換える強制換気があります。住宅の高気密化を図ることによって、機械換気が重要になりますが、人のためにそれなりの換気量を確保することと、換気量が多いと空気の動きを必要以上に生じさせ熱も大きく逃げることが相反する問題となります。
 メセナの高性能住宅ではこの相反するポイントについて調査・研究を重ねた結果、必要にして最小の換気を的確に実行するために以下の4つの点を重視し、採用しました。

1.気密化された住宅で必要換気量が確保できる
2.部屋の用途や広さによって換気量を容易に配分できる
3.静かな運転音で電気代が安い
4.お手入れが容易且つ長寿命

 これらの特徴をもった機器をしっかりと施工し設定をすることで皆様には、予想以上にきれいで新鮮な空気に満たされることをお約束しましょう。

Q.冷暖房はどの方式がベスト?
A.小さな熱源の数が多い方が・・・
 他の項目でも必ず強調していますが、冷暖房方式の選択に重要なことは、快適温度は高性能な家をしっかり作って初めて議論の対象になるということで、性能の低い家で床暖房がよいとか、○○社製のハウジングエアコンが良いとかの議論をしても本末転倒です。そのような住宅では決して快適で省エネな生活は見つかりません。逆の言い方をすると、家がしっかり作ってあれば冷暖房の方式の違いによる差は大きくないといえます。
 ただ、より良いという観点で見れば、熱の動きを感じない方が快適性向上に貢献しますので、同じ冷暖房の容量を求めるのであれば、大きな熱源で熱を遠くまで運ぶよりも小さな熱源がいくつかに分散し、少量をその周辺だけに提供するほうがより良いと言えるでしょう。
 地域によって運ぶべき冷暖房の方法は様々ですが、暖房中心の地域では、すでに多くの実証がされていますので、冷暖房双方が重要な地域、つまりある程度温暖な地域を例に検討すると、
1.ダクト型パッケージエアコン
 本機は小屋裏設置。ダクトで各部屋に少量の温冷風を送る。
2.マルチハウジングエアコン
  天井や壁への埋め込み型マルチ。最近は小容量子機もある。
3.マルチエアコンと補助暖房
 壁付けマルチエアコン+FFストーブ。全館空調は若干不向き。
4.複数台のエアコンと補助暖房
 壁付けシングルエアコン+FFストーブ。全館空調は不向き。
などに分けられます。小さな容量の室内機に振り分けられることをベストに考えれば、並べた順になります。しかし、予算の関係で、下位のものを選んでもそれほど心配いりません。 最近は、マルチエアコンにもかなり小さ目の室内機が登場し、快適性が確保されつつあります。
 補助暖房器具も一緒ですが、このような器具の配置に留意を払いましょう。従来であれば、エアコンや温風暖房器具の風は比較的皆さんが家の中で長い時間落ち着く場所に向けて設定されています。高性能住宅では、直接温風や冷風があたるような器具の配置は避けるべきです。少しずらした方向で設置しましょう。言うまでもありませんが、室内の空気を燃やして暖房をする方式は避けなければいけません。
 暖房器具で言えば、床暖房・温風暖房機、温水ラジエター型、様々な燃料や方式がありますが、床が冷たいからぜひ床暖房が欲しいと考える方がいたら、それは高性能住宅をまだ理解されていません。もちろん局所だけの暖房ばかりで、家全体が温まってなければ、そういうことが起きてもおかしくありませんが、それでも従来の家に比べれば、飛躍的に床も暖かくなります。モデルハウスに行ったら、スリッパを履かずに足の裏の感触で確かめましょう。モデルハウスで真夏や真冬に冷暖房の空気の動きをあまり感じず見学できれば、その家はきっと性能が高いはずです。
 はじめにしっかりした性能ありき。そして、住む方がその性能を信じ家の特徴に合った住み方ができれば、日本の家も変わったと実感できます。
 もうウサギ小屋とは言わせないぞ、と確信できることをお約束しましょう。

Q.全館冷暖房?
A.低いランニングコストで快適に過ごせます。
 「高性能住宅は一年中冷暖房?」とか、「換気システムが入ったら窓を開けてはいけないの?」とかの強迫観念を感じたら、今すぐ捨てて下さい。窓を開けること、空調機を止めること、お好きなように暮らして下さい。判断基準はどちらが低いコストで快適に過ごせるか!ですから。
           但し換気システムは止めてはいけません。皆さんのためです。
 本当に性能の高い家に住んでみないと解らないものですが、従来型の家に比較すると数字以上の差が随所に出てきます。但しそれを従来型の暮らし方であまりに偏った冷暖房、つまり局所だけの空調をすると、確かに早く空調が効くような実感があり、喜ばれているケースも多々見受けられますが、となりの部屋との間には断熱材の入った壁がありませんから、熱が隣の部屋へ連続的に逃げています。他の部屋に逃げた熱も窓があいていない限り従来型の家より熱が逃げにくくなっているので、使っていない部屋の温度もそこそこに維持されます。
 そして、冷暖房されている部屋から直接逃げる熱と間接的に他の部屋を通って逃げる熱とを足したものは、全館冷暖房しているときに必要な熱とあまり変わらない結果となります。だったら全館冷暖房した方がはるかに快適になるのです。たぶんこのような話だけでは理解しがたい経験が皆さんに深く根付いていると思われますので、ちょっと長期計画ですが、一夏一冬全館冷暖房で暮らし冷暖房費の統計を取って下さい。また、従来のような暮らし方も同様に統計を取って比較してみませんか。きっと低いランニングコストで快適に過ごせる方法が見つかります。
 ライフスタイルや暮らし方は様々です。決められた方法より皆さんの創意工夫があれば、もっと暮らし易くなります。納得のできる生活のプラットホームとなる家は、本当にしっかりつくった高性能住宅だけです。

Q.オープンプランニングが良いの?
A.無駄が無く開放的になります。
 欧米では、プライバシーを尊重するだけでなくオープンなコミュニケーションを大事にします。家の中の空間設計においても、個々の特徴に合わせた空間設計をします。その彼らのプランニングの方法は、やや閉所的なプライベートな空間とオープンな共有空間とを組み合わせてメリハリをつけていきます。
 意外と思われるかもしれませんが、主寝室、子供部屋、ゲストルームは意識的に小さくつくります。勉強や就寝にはやや狭い空間の方が集中できるとの人間工学的配慮に基づくものです。但し、主寝室につながるクローゼットは、明らかにゆとりを持って設計されます。安らかな眠りにつける、勉強に集中できる、物の収納や取り出しが容易にできるなど本来の目的に合ったプランニングをするのです。
 一方、共有空間はしっかりと開放的につくります。この開放感が、コミュニケーションを促進しスペースの無駄を劇的に少なくします。従来の日本の設計方法では、玄関ホールや階段ホール、そして長い廊下とお決まりのスタイルとなってしまいます。また、「御不浄」や「はばかり」といったトイレの別称に代表されるように、トイレだけでなく風呂、洗面、キッチンのプランニングされる場所も極度に偏ってしまった過去の常識が障害となっています。
 しっかりと建てた高性能住宅であれば室内の空気は、換気システムが必要な新鮮空気をもたらし、不要な汚れた空気や湿気は排気してくれます。リビングルームや客間が必ずしも充分南側に向いていなくとも快適です。家はお建てになる土地の立地条件に積極的に合わせ、偏ったプランの変形や方位の選択を無理にするのは止めましょう。
 そして、可能な限り共有空間はオープンに作りましょう。家族が外出から帰ったとき、必ずオープンな共有空間をとおるようにプランニングすれば、簡単に開放的なプランになり、家族のコミュニケーションが促進されます。そして、構造的に許される範囲で、廊下や室内壁を共有空間から取り去るようにすれば、思い切りスペースの有効利用となるのです。
 オープンにするとお客さんに見せたくないものも見られてしまうといった恐怖感を主婦の方からお聞きしますが、個人のお宅を訪問したときに見るオープンな共有空間はとてもすてきです。
 違いを考えてみたら一つの答えを見つけました。廊下やホールをつくることを避けてできたスペースが収納に振り向けられ、普段利用しないものは思い切りそこに収めることができます。そして、「押入れ」や「物入れ」というつめこみ発想からクローゼットの多目的利用に換えて合理的収納をすれば、今までより少ない手間で整理ができるようになります。
 ちょっと意識を変えてみませんか?

Q.高性能住宅、どう住めばいいの?
A.ナチュラルに普通に暮らして下さい!
 高性能住宅に住む為の強迫観念を感じる必要はありません。お好きなように暮らして下さい。多くの場合は、皆さんの今まで我慢して暮らしてきた常識が障害となるだけです。興味を持ってこの高性能な住宅がどのくらい高性能か快適か試してみましょう。
 前に比べて、電気・ガス・灯油代がどうなったか、それに比べて快適さが変わったか等は簡単に比較できます。当然のことですが、空調機を上手く使えるようになると気がつかないうちに窓を開ける回数が激減します。答えは簡単、快適だから窓を開ける必要性がないからです。そうなると、外部から入ってくるほこりや音が少なくなり掃除の回数も減るし、静かで穏やかな暮らしがいつのまにかできるようになります。花粉の季節は外から帰ったら、玄関の前で良く洋服を叩いてから入るようにしましょう。花粉症も外出時の対策を怠らなければ劇的に改善します。
 従来の常識をちょっと棚上げして試してみると、高性能住宅はしっかり答えてくれます。我慢できることは悪いことではありませんが、この性能が信じられるようになれば、住宅に対して持っていた常識が変わることを請け合います。
 Be natural!(自然のままに)

Q.なぜ高性能住宅は高気密・高断熱?
A.きっかけはオイルショック
 70年代のオイルショック以降、先進国はこぞって高性能住宅の開発に走りました。エネルギー資源枯渇に備えての対策です。その後、化石燃料資源が当時ほど切迫していない状況が判明しても、この高性能住宅の開発の歩みは止まりませんでした。オイルショック以上の問題になりつつある、地球環境の保全の問題や差し迫る高齢化社会への対応であるとか、新たな命題が続々と浮上し、住宅に関するその解決策は必ず高性能住宅の更なる開発に向いていたからです。
 では、何故高性能住宅は高気密・高断熱なのでしょうか?当初の目的は省エネルギーでしたが、そのため少ないエネルギーで生活できるように、熱が逃げないようまずは高断熱化したのです。しかし、隙間から出入りしてしまう空気によって多くの熱の損失が判明し、しかも湿気までいたずらすることが判ったのです。このあたりから、部屋ごとにちまちま対策をしても意味がないことが見え、家全体として、断熱・気密・換気・空調をバランスよく高めることで、結果として省エネルギーばかりでなく、高耐久化や快適性の向上までも達成できたのでした。
 現在、高性能住宅は、高齢化対策の延長線上にあるバリアフリー化と共に開発が進んでいます。開発過程では、シックハウス問題など悲しい事件も起きましたが、欧米、特に北の地方では、すでに多くの点でこの問題を克服し、極めて良質な住宅が提供できています。メセナは、これらの技術を踏まえ開発をしてきていますので、最良の高性能住宅をお届けできるのです。

Q.高気密・高断熱が日本の気候に合うの?
A.合わないとしたら不思議です。
 日本の高温多湿な気候には寒冷地で開発された高断熱・高気密は向かない技術だという方がいます。日本は夏をもって良しとする住宅を古くから作っているとか、高気密でなく中気密が良いとか、主張される方もいました。高断熱・高気密の住宅では、熱と湿気の移動を制御して成り立ちます。高温多湿であるがゆえ、しっかりと制御しないと寒冷地以上に問題が起きかねません。日本古来の作り方で、本当に快適で省エネな家ができるのでしょうか?中気密で湿気が制御できるのでしょうか?答えはただ一言、「できません」です。
 もっとも重要なことは、ひとたび高断熱・高気密住宅を建てると決めたら、設計も施工もしっかり手を抜かず行わなければいけません。中途半端に、断熱が足りない、切れている、気密が低いとかしたら、湿気が見えないところでいたずらを始めることは明らかです。そこに温度差があり、飽和点に達する量の湿気があったら、必ず結露を起こすのです。
 再び、くれぐれも中途半端にご用心。

Q.どこの住宅会社も次世代省エネルギー対応、皆同じでしょ?
A.見掛けは一緒でも似て非なるものも!
 様々な高性能住宅が、世に紹介されています。そもそも、次世代省エネルギー規準なるものが適切なのでしょうか?私たちは、日本の規定はまだ発展途上の域をでていないと見ています。特に、気密レベルについては規定そのものが、中途半端なレベルと受け取っています。メセナ住宅販売では最低限の性能として北海道並みの気密性能を求めています。
 しかも、同じ規準に対応している色々な住宅メーカーがありますが、やっと対応できているところと、それ以上の独自の評価基準を持っているところでは、規準対応の意味が違います。
 メセナ住宅販売では、適切な販売価格で提供できるバランスの取れた高性能住宅を、紹介すべく開発されています。
 メセナは基本性能を設計から施工までしっかりおさえ、デザイン性の高い住宅をお奨めしています。
 きちっと断熱気密処理をすれば、温暖な地域も寒冷地も原則的にはほとんど同じです。この技術は熱と湿気の移動をコントロールしているだけですから。但し、断熱材で覆われていない部分があったり割れたりしているコップであれば、熱が逃げたり結露したりしてしまい、ザルのような前の状態の方が良かったことにもなりかねないので、中途半端さは危険です。

Q.Q値(熱損失係数)?
A.住宅の断熱する力を示します
 皆さんは新築される住宅にどんな、冷暖房機を入れますか?その能力(容量)はどのくらいでしょう?よく8畳用とか機器に目安が書いてありますが、高性能住宅を建てるときは、このような目安で機器を測ってはいけません。気密がしっかりしている家ならば、このQ値を使って簡単に計算できるからです。Q値、熱損失係数とは、内外の温度差が1℃の時に1時間にその住宅から失われる熱の割合を表します。例えば、冬の外の温度が0℃くらいまで下がることがあり、家の中の温度を20℃に保ちたい場合、その家が120uの延べ床面積、Q値が2.0W/u℃なら20℃(最大温度差)×120u×2.0W/u℃=4800Wとなります。この家は概ね5KWの暖房機で一番寒いときでも快適な温度を保てることになります。
 もっとも、ぎりぎりだと心配だからと、安全率を20%見ると、4800W×120%=5760Wとなりますが、少し大き目の暖房機1台の容量です。熱源は小さく数があるほうが快適ですが、高性能な住宅はこの暖房機1台で家の隅々まで暖かくできる力のある家だということをこのQ値が示します。
 ちなみに夏の計算は湿気の持っている熱量も考慮しますので少し複雑ですが、その前に全館冷房するか否かの判断で大きく選択が変わってきます。

Q.C値(隙間相当面積)?
A.住宅の気密の高さを示します
 中途半端な気密は危険だと警告していますが、この気密の高さを示すのがC値です。隙間相当面積とも言われますが、その住宅にどのくらいの隙間があるのかを表します。
 同じ住宅でもC値が異なればずいぶん家の性格が変わってしまいますが、国土交通省で出している次世代省エネルギー規準では東北地方の北部と北海道で2cu/u以下、その他の大半の地域では5cu/u以下にするよう勧告されています。仮に120uの延べ床面積の住宅で計算すると
        C値=2cu/uの住宅なら
            2cu/u×120u=240cu(20cm×12cmの大きさ)
        C値=5cu/uの住宅なら
            5cu/u×120u=600cu(20cm×30cmの大きさ)

 とみなされる隙間があることになりますが、高気密住宅にそんなに大きな隙間が?と思われるかもしれませんね。
 この値は家の構造部だけでなく、採用している窓の開閉のタイプや大きさ・数なども大きく関係してきますので、一概に気密が高い(数値が低い)ことを求める必要はありませんが、少なくとも2cu/u以下にする必要はあります。
 家の構造の部分での気密欠損は限りなく小さくする必要がありますが、何十年と開閉が要求される窓やドアの稼動部に完璧な気密を持たすことは現実的でありません。またこの部分に多少の欠損があっても見える部分ですので対処のしようはいくらでもあります。冬場に隙間風の発生源とならない程度の欠損は認めて、他の部分の大半に気密処理がしっかりされれば、前述の値を上回ることは難しくないはずです。と言っても気密性の低い窓(引き戸など)を多用はしないようお奨めします。
 メセナでは、自信を持って性能を語ることができるだけでなく、定期的に気密試験をし、その構造・工法・職人の意識の確認や改革をしています。

Q.気密住宅に24時間換気?
A.必ず必要です。
 せっかく建てた気密住宅に、わざわざ新鮮空気を取り入れる穴をあけているけどおかしくない?と言った声がありますが、決しておかしくありません。
 高性能住宅は、省エネばかりでなく快適・健康的といった面も大事な目的の一つです。熱と湿気の移動をコントロールする為に施した高断熱・高気密も中に人が住むことを考える上での新鮮空気の確保には無力です。但し、室内の空気を隙間風で乱されないしっかりとした気密がされ、温度差による対流が大きくなりすぎないような断熱もしっかりされれば、効率の高い換気システムを導入し、必要にして最少の量の管理された新鮮空気が的確に室内に配分できます。その結果、在来のとてつもなく大きな自然換気量の中で暮らしていた以上に空気質が改善され、透明感のあるきれいな空気に満たされるだけでなく、省エネ性まで一緒についてきます。但し、換気システムが付けば何でもよいと言う意味ではありません。換気システムも的確に汚れた空気を排出し、新鮮な空気を必要に応じ供給するにはそれなりのノウハウが必要です。メセナでは調査・研究の結果からしっかりとした施工と調整を持ってお届けします。

Q.パーティー対応?喫煙対応?
A.必要にして最小の対応です
 頻繁に受ける質問に「パーティーをしたりして、人がいっぱい来たときの換気は対応できますか?」とか「喫煙にも対応できますか?」とかと聞かれます。
 まずパーティー対応ですが、普通の大きさの家に友達を呼んで家族合わせて10人とかのパーティーに必要な換気量を確保する為の換気システムを入れるとすれば、初期費用3倍、電気代2倍、騒音・振動も2倍になりますが、そうされます?と質問せざるをえません。
 1年の内、何十時間そのような時間を過ごすか判らないですが、一般には365日のうち360日ぐらいは普通の生活ではないかと想像しています。つまり特殊な利用形態は5日間120時間もあれば多いほうでないでしょうか?その120時間のために多大な初期費用と定常的な運転負担は得策でないと考えています。
 「ではその時どうしたらよいですか」とも聞かれますが、シンプルに「必要とお感じになられた時には窓を開けて換気して下さい」と答えています。重要なことは、普通の生活の360日を違和感なく穏やかに過ごせるようなシステム導入を図ることです。
 一方喫煙はどうでしょう。シックハウス症候群やアレルギー症状などと室内環境及び空気質との関連は極めて未解明の分野が多いのが実情ですが、医学的に統計的に因果関係の比較的はっきりしている要因の一つが喫煙です。
 WHOを始め各国の諸機関から特に出ている警告が、喫煙者自身の健康の問題でなく、喫煙者と一緒に暮らしている非喫煙者(パッシブスモーカー)への健康被害です。この報告は統計的に明らかに被害が増大し、因果関係が証明されているとのことですが、単に発ガン性物質を起因とする肺がんなどの問題だけでなく、シックハウス症候群に分類されるような多くの慢性疾患やアレルギーをも含まれているそうです。
 スモーカーには少し耳の痛い話かもしれませんが、どの住宅用の先進の換気システムもエネルギーロスと、大きな空気の動きによる不快感を防ぐために換気量の管理は必要にして最少の量を確保し正しく配分する使命に焦点があっています。一方、喫煙による煙の発生を速やかに外部に排出するには極めて大きな換気量が要求され、理想的な解決策にはならないとのことです。
 但し、メセナが採用している換気システムは高い換気効率で運転できますので他社比較では優れているともいえます。喫煙中だけの強運転、もしくは「あきらめて蛍族」あたりが現実的な方法かもしれません。
 吸い過ぎにご用心。

Q.どんな換気システムが良いの?
A.排気セントラル型を採用してます
 換気システムと呼ばれる機器には概ね2種類あります。一つは「排気セントラル型システム」、もう一つは「熱交換型換気システム」と呼ばれているものです。前者は、一つのファンで各排気個所からダクトを通して汚れた空気を集め外に排出します。高気密住宅で連続的に排気すると家の中の圧力が下がり、換気経路を形成できる適当な場所に新鮮空気の取り入れ口を設け、そこから新鮮空気を引き入れる方法です。
 後者は排気系が前者と一緒で、新鮮空気をもう一つのファンで取り入れ、各室に供給するやり方ですが、熱交換器を組み込み排出する空気から熱を引き出し新鮮空気に付加する方法です。
 文字だけ追うと熱交換型が良いように感じますが実はそうともいえません。両者を比較して見ると
    【 経 済 性 】排気型に軍配
          初期費用が安く電気代も安い排気型熱回収効果の経済的評価は上記に遠く及ばない
    【 遮音と騒音 】引き分け
          モーターの音が少ない排気型。外部の音が入りにくい熱交換型。
    【 快 適 性 】熱交換型に軍配
          違和感のない温度の新鮮空気は熱交換型
    【フ ィ ル タ ー】排気型に軍配
          掃除が簡単排気型。頻繁に掃除が必要な熱交換型。
    【設置スペース】排気型に軍配
          省スペースはコンパクトでシンプルな排気型
    【 維 持 管 理 】排気型に軍配
          容易な維持管理は排気型
    【将来の更新】排気型に軍配
          修理も更新も簡単で安い排気型
 などを評価すると、電気代の高い日本では圧倒的に排気型の換気システムのバランスが取れています。性能重視のメセナ住宅販売は、圧倒的に24時間換気システムを利用しています。その理由もとても大事ですので列挙すれば、
    1.流量設定のソフト的ノウハウの蓄積
    2.気密化された住宅でしっかりとした性能を出す
    3.多少の問題点があっても能力に大きな変化がおきにくい
    4.維持管理がきわめて容易
    5.更新が容易
    6.シンプルな制御系
    7.低騒音・低振動
 地味な要素ですが、本来換気システムに求められるしっかりとした機能がつめこめられ、システム自体は住んでみるとあることを忘れてしまうほど存在感が無くなります。


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